2026 年 10 月 22 日に、お客様向けの Google Workspace 活用勉強会で、最近のアップデートをいくつか取り上げました。その内容を、公開情報と突き合わせて整理します。日付と対象プランは Google の公式発表(Workspace Updates ブログ)に基づく 2026 年 10 月 22 日時点の情報です。Scheduled Release(計画的リリース)を選んでいる組織では、手元に届くまで数週間ずれることがあります。
Google Meet の会議要約が Google Chat に自動で投稿される
Google Meet で「Take notes for me(メモを取る)」を有効にして会議を行うと、終了後に要約・決定事項・担当者付きのアクションアイテムをまとめたカードが、その会議に紐づく Google Chat のスペースに投稿されるようになりました。これまで要約は主催者の Google ドキュメントに保存されるだけで、共有は人手でした。Chat のグループに直接届くので、参加できなかったメンバーも含めてチームで追いやすくなります。
Rapid Release は 10 月 16 日から、Scheduled Release は 10 月 27 日から順次展開で、対象は Business Standard / Plus、Enterprise Standard / Plus などです。主催者がメモの閲覧を主催者と共同主催者に限定している場合は投稿されません。
Google スプレッドシートの iOS アプリで Gemini が使える
iPhone / iPad の Google スプレッドシートで、Gemini のアイコンから「この表を要約して」のように尋ねると、データの要約、傾向の説明、グラフの作成ができるようになりました(10 月 19 日発表)。Android 版は 9 月に先行していて、今回で主要なモバイル環境がそろいました。複雑な編集や数式の作成は、引き続き Web 版が中心です。
現場から戻る前に集計の傾向だけ確認したい、といった使い方に向いています。管理者側の個別設定は無く、組織で Gemini for Google Workspace が有効なら使えます。
Gemini で作ったアプリを Google Sites で公開できる
Gemini アプリの Canvas で作った対話型のアプリ(勉強会では割り勘計算や座席くじを例にしました)を、Google Sites に直接書き出せるようになりました(10 月 19 日発表)。書き出すと非公開のサイトの下書きができ、あとは普通の Google Sites と同じ手順で公開・共有します。
これまでの Canvas の共有は「各自がコピーを持つ」形でしたが、Sites に置けば 1 つのアプリをチーム全員が同じ URL で使えます。公開範囲は Sites の共有設定そのもので、組織内限定、特定の人だけ、外部公開を選べます。閲覧者と編集者を分けられ、オーナーの引き継ぎもできるので、担当者の異動や退職があっても困りません。現場の案内用に QR コードを置く、写真つきの簡易な報告フォームを置く、といった用途が考えられます。
Google ドキュメントの音声入力「Docs Live」は、まだ英語のみ
スマートフォンの Google ドキュメントで、書きたい内容を話すと AI が整った下書きに起こしてくれる「Docs Live」が 9 月に発表されました。現地調査の結果をその場で話して報告書の形にする、という使い方を期待していますが、現時点では英語のみで、提供先も個人向けの Google AI Pro / Ultra が先です。Workspace のビジネス向けには「近く提供」とされているので、日本語対応とあわせて続報を待つ段階です。
NotebookLM の動画解説(Video Overviews)
NotebookLM は、読み込ませた資料から音声つきのスライド動画を自動生成できます。動画解説は 2025 年 8 月に日本語を含む 80 言語に対応しました。社内規程やマニュアルを入れて新入社員向けのリテラシー研修素材を作る、といった使い方ができます。生成物は必ず人が内容を確認してから使ってください。
Workspace の「スキル」は延期中
繰り返し使うプロンプトを「スキル」として保存し、Gemini から呼び出せる機能は、Gemini アプリでは 10 月 13 日から展開が始まり、11 月中旬までに行き渡る予定です。一方、Google ドキュメントなどの Workspace アプリと Workspace Studio でのスキルは「安全で確実な提供のため」に延期され、10 月 13 日時点で「追って通知するまで延期」となっています。
勉強会で紹介した業務文書の下書き作成は、この Workspace 側のスキルを前提にしています。正式に使えるようになるまでは、同じプロンプトを Gemini のサイドパネルに貼り付ければ同じ処理ができます。Gemini アプリのスキルと Workspace のスキルは同期しないので、両方で使うなら別々に作る必要があります。
まとめ
今回の中では、Meet の要約が Chat に届く機能と、Gemini のアプリを Sites で共有できる機能が、設定なしですぐ効果が出るものです。音声入力とスキルは日本語対応と正式提供を待つ段階で、こちらは状況が変わりしだい改めて取り上げます。